君は僕にとって 導 しるべ だった。 僕が傷ついて、泣いて、 頽 くずおれ た時に、君の歌を聴いた。 祈りの歌は優しく響いて、僕たちを導いてくれた。 いつも僕の導になって傍にいてくれた。 ――だから見誤ってしまったのかもしれない。 君が与えてくれる安らぎの裏にあった、君の苦しみを。 僕は知らなかったんだ。
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